酪農について
牛乳が届くまで
The Journey of Milk
みなさんは、お家や学校の給食で飲む牛乳の正体を知っていますか?
牛乳がみなさんの食卓に届くまでのひみつをお話しします。

牛乳の正体
Milk is...

牛乳は「お母さん牛のお乳」
牛乳の正体は、子どもを生んだばかりのお母さん牛が、赤ちゃん牛のために出しているお乳。
搾りたてのお乳は、牛さんの体温と同じであたたかいんだよ。
赤ちゃん牛のためのお乳だから、ありがとうの気持ちを持って、大切に飲みたいね。
牛さんのお乳を
つかった食べもの

バター

ソフトクリーム

ヨーグルト

チーズ

ケーキ

プリン
酪農家さんからの
ひとこと

お乳を出す牛はみんなメス。
酪農家に女性は少ないけど、同じメスだからこそ、牛の気持ちがわかる気がするよ。
牛乳が届くまで
The Journey of Milk
みんなの飲んでいる牛乳は、どうやって作られているのかな?
そのひみつを探ってみよう!

酪農家が牛さんを育て
乳を搾る
牛は生きているので、私たちは1年365日、休まずにお世話をします。
家族のように大切な牛が、おいしいお乳を出してくれるのが、とても誇らしいです。
ミルクやエサをあげる

毎朝、起きるとまず牛舎(牛さんおうち)に行き、ミルクやエサをあげます。
元気のない牛がいないか、健康をチェックしながら朝のあいさつもします。
自分たちの朝ごはんは、牛さんのあとにいただきます。
乳搾り

1日に2回、お母さん牛のお乳をしぼります。
牛さんが大きなロボットに入ると、なんと全部自動でしぼってくれます!
ロボットが合わない牛さんは、人がミルカーという機械を使ってしぼります。
きれいに掃除する

牛さんがきもちよく過ごせるように、ベッドや通路を掃除します。
牛さんはきれい好きなので、掃除は念入りに!
妊娠・出産のお手伝い

牛乳をつくるためには、牛さんが子どもを生んで、お乳を出してくれることが必要。
妊娠や出産をお手伝いするのも、酪農家のだいじな仕事です。
牛さんは毎年子どもを生んで、産めなくなると、出荷され、お肉になります。
牛さんの観察

「風邪ひいてそうだな」「エサあんまり食べてないな」「お乳が少ないな」 元気がない牛さんは早めに気が付いてあげられるよう、一頭一頭じっくり観察します。 わたしたちが大切にしている時間です。

ミルクローリーで
工場に運ぶ
ミルクローリーが生乳を運ぶために、毎日牛舎にやってきます。
生乳はとてもデリケート。
冷やしておかないと傷んでしまうので、冷えたローリーで運びます。

工場で検査や殺菌
みんなが安心して牛乳を飲めるように、工場ではたくさんの検査をしたり、
殺菌をしたり、ゴミを取り除いたりします。

みんなの食卓へ
検査に合格した牛乳は、ようやくみんなの元に届けられます。
おいしく召し上がれ!
酪農家さんからの
ひとこと

大切に届けられた牛乳を、
みんながおしいく飲んでくれるとうれしいです!
酪農にかかわるお仕事
Other jobs
牛のお医者さん

牛の健康を守るお医者さん。
出産にも立ち合うこともあります。
牛のツメを切る

牛は大きく重たいのでプロの力が必要。
牛のツメを切る「削蹄士(さくていし)」というお仕事があるんだよ!
エサを作る

エサの会社があって、エサを考えたり作ったり売ったりします。エサの栄養はお医者さんが考えることもあります。
運転手

しぼったお乳を工場に運ぶ人、エサを運ぶ人、牛を運ぶ人。たくさんの運転手に支えられています。
牛の売り買い

お乳が出なくなった牛は、お肉用の牛として売られます。牛などを売り買いをする「家畜商(かちくしょう)」という仕事があるよ。
妊娠のお手伝い

牝牛(メスの牛)が妊娠できるように、赤ちゃんの種をお腹に入れます。
酪農家さんからの
ひとこと

牛乳をつくるために、たくさんの人が働いているよ!
わたしたち酪農家が仕事できるのも、みなさんのおかげです。
楽農(らくのう)
Funming Dairy

きつい、汚い、臭い・・・
酪農にはそんなイメージがあるかもしれません。
たしかに生き物に合わせた生活リズムは必要ですが、今は搾乳ロボットを導入するなど、働きやすい環境が整っています。
ファームイケダでは楽しい酪農をテーマにしており、「楽農」と呼んでいます。
ファームイケダのモットー
Motto
酪農は楽しい気持ちで!
牛は感受性の強い動物なので、私たち人間がぎすぎすしていると、不安になるようです。
和気あいあいとしていると、安心するのかおいしいお乳を出してくれます。
エサをこまめにあげたり、優しく接すると、その分応えてくれるので、とてもやりがいがあります。
牛と私たちは、仕事のパートナーでもあり、家族のような存在なのです。

令和の酪農
Modern Dairy Farming
昔よりも格段に働きやすくなった酪農の業界。
ファームイケダでは先行投資で8年前に搾乳ロボットを導入しています。
搾乳ロボットで
自動搾乳
昔は人がミルカーという機械を使って搾乳をしており、多くの時間を搾乳に使っていました。
今は大型の搾乳ロボットに牛が入れば、全自動で搾乳が行われます。
一部ロボットが合わない牛は今でもミルカーを使いますが、9割は搾乳ロボットが搾乳してくれるため、時間の余裕ができ、牛の観察や品質向上のための時間に使えるようになりました。
病気に早めに気づいたり、予防できるようになり、牛の負担やコストの削減に繋がっています。
人間関係の
ストレスなし
動物相手だと大変なことばかりでは?と思われますが、言葉を話さない相手ですから、人間関係のような悩みやストレスは全くありません。
牛は私たちが優しく接すると、ちゃんと応えてくれるんですよ。
食育にも力を入れる
子どもたちに牛乳ができるまでの過程や、どんな人が仕事をしているのか、酪農家はどんな仕事なのか、ということを幼稚園や小学校での講演や、ファームでの体験で伝えています。
酪農家の減少は深刻な問題で、酪農家を増やし酪農業界を守るのも大切な仕事です。
動画で見る酪農
ファームイケダについてのインタビュー動画で酪農の様子をご覧ください。
搾乳ロボットの動きもご覧いただけます。